言語現象には必ず理由がある。


プロフィール詳細

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Disneyと Puffyの英語曲で英語に興味を持つようになり、高校3年生の時に Harry Potter and the Chamber of Secretを原書で読んで完全に英語の世界に魅了されました。その後 Harry Potterシリーズは 7作品すべて英語で読破。

大学で英語学という学問に出会い、大学院、UCL留学と研究を続ける中で、人が世界をどのように認識し、表現するのかという問いに「ことば」を手がかりとしてアプローチしていくことに鋭い知的昂奮を覚えています。

英語学・言語学を研究する中で、そこで得られる知見は必ずしも研究者の間だけのマニアックな世界のものではなく、正しいことばの仕組みに基づいて文法・意味・発音を理解することは、語学学習者にとっても有益、むしろ不可欠なものであるという思いを強く抱くようになりました。

言語研究の中で得てきた「宝物」のような知見・知恵を惜しみなく共有し、また、自身の学習経験に基づいた徹底的な音声トレーニング中心の学習法を伝え、一人でも多くの生徒に本物の英語力を身につけていただくために、2016年4月に Skype英語スクール「ガリレオ研究室」を立ち上げて独立。理想とする英語教育の実現のために、まずは目の前の生徒の実力向上を目指し、日々指導・鍛錬を続けています。


「ガリレオ」の由来

なぜ「ガリレオ」なのか?

ガリレオ先生という teaching nameは、2013年6月より長きにわたってガリレオの Skypeレッスンを遥かモナコの地より受講し続けてくれている、「ウォーキングドクター 」デューク更家夫人、更家由美子さんによる命名です。

更家さん曰く、

レッスン中の何気ない質問に対しても、一度スイッチが入れば目元が「キラリ~ン」と光った上で説明が繰り広げられ、最後に「言語現象にも必ず理由があるんですよ。」と締める姿が、ドラマ『ガリレオ』で湯川秀樹教授が「現象には必ず理由がある。」と言う姿に重なって見えた。

…とのこと。もちろん更家さんご本人の努力があってのことですが、彼女の英語力の伸びを目の当たりされたご家族からも、「ガリレオ先生」と呼んでいただいていますm(_ _)m

更に自身としてこの命名が気に入ったのは、「それでも地球は動かない」ことばの世界を探求する者が、「ガリレオ」と呼ばれる皮肉的な面白みを感じたから。

すなわち、かつてガリレオ・ガリレイ (Galileo Galilei)は、想像を絶する迫害を受け続け、自らの生命をかけながらも、

"Yet the earth does move."(それでも地球は周る)

と地動説を展開した。やがて太陽中心の天体観の正しさが証明され、現代では誰もが地動説こそが当たり前のものと考えている。

しかしそれにもかかわらず、「ことばの世界」においては、この21世紀の現代に至っても、

The sun rises in the east and sets in the west.
(太陽は東から「登り」、西に「沈む」)のであり、
The moon waxes and wanes.
(月は「満ち」たり「欠け」たりする)のである。

この「ねじれ」の中にこそ、ことばの中に人間の世界観・考え方が映し出されている姿が浮かび上がってくる。このような「ことばの本質」を説明しようとする者にとって、ガリレオと名付けられたのは、偶然ではなく運命に他ならないはずである。


「研究室」の由来

なぜ「研究室」なのか?

オンライン英語スクールが「研究室」を名乗るというのも、はじめて目にする人たちにとっては不思議に思うことかもしれない。もっとも、一度でもレッスンを受けてもらえれば、それが紛れもなく「研究室」であることは、いかなる説明をも超えて実感・体感していただけるものと思われるが…。

上で「それでも地球は動かない」人間の世界観の反映として、太陽や月の例文を論じたが、あらゆる言語表現には、発話者の想いや考え方が込められている。逆に言えば、人間は自らの思考を「ことば」という媒体を使って(もっと言えば、ことばの仕組みに縛られて)伝達する。

それを正しく解読するための「手がかり」となるのが、(プロソディーを含めた)発音や、1つ1つの単語・表現、文法なのである。よってガリレオ研究室では、学習対象の言語である英語における発音・語彙・文法の仕組みを言語学的視点から解説する。また同時に、教材に出てくる英語表現については、生徒と一緒になって研究・検討を進めながら授業を展開していく。

このように「ことば」を意識的に捉えていくことを重ねていくことで、いざ自分が英語で話そうとするときにも、どのような指針をもって語句を並べればよいのか?・なぜこのような表現方法を取るのか?といった一つひとつを、納得したうえで自信を持って導いていけるようになっていくのである。

加えて、英語学習の道を進むにあたり、それぞれの生徒が学習目標に到達するための手立ても、綿密に対話を重ねながら探っていきたい。あらゆる段階で、現状と目標との差を一歩ずつ埋めていくという、「学びの中で学び方を研究する」ことを通し、生徒が語学学習の道をやがて一人で探求していけるように育てる―こういった意味でも、ガリレオ研究室は間違いなく「研究室」といえよう。


Philosophy

指導哲学 (1)

1. 発音最重視

発音イメージ画像

はじめに発音ありき。

 本物の英語教師ガリレオだからこそ、「ダメ発音」と「英語として正しい発音」の差異を明示し、その差を埋めていくための方法を指導できる。ネイティヴのレッスンでよくあるような、単に正しいモデルを示して真似を強いるような無茶振りではなく、日英語の発音の違いのメカニズムに基づいた矯正を着実に行っていきます。

 授業中に口にする英語は、すべて正しい発音・リズム・イントネーションで言えるよう、繰り返し「しつけ」をする。一度や二度の注意で身につくものではない。だからこそ、どの一瞬一秒においても、生徒の発音に対して目を光らせ・耳を澄ませ、まずいところがあったその瞬間に引っ捕え、やり直させます。そのような「空気」による習慣化によって、いかなるレベルの生徒でも、一段上の発音力を身につけることができるのです。

しつければ、しつく

指導哲学 (2)

2. 生徒「様」扱いなどしない

「師」として向き合う

 生徒に「様」を付けるような不気味な日本語は、誰が使い始めたのであろうか。

 「師」とは「人を教え導く人」であり「技芸に通じた(専門の技術を持つ)人」―こうした identityを掲げ、生徒の憧れの対象となるだけの実力・パフォーマンスを見せてこそ、指導が成り立つ=生徒の実力を伸ばすことができる、と考えています。

 こと、「教師・先生」という立場を自ら放棄するように、「友達と気軽におしゃべりする感覚で…」などと謳ったり、「英語(学習)コーチ・カウンセラー・コンサルタント・アドバイザー」等々というワケノワカラン肩書きを名乗り、「学習者と同じ目線で目標達成のために伴走します」と、もっともらしいことを言ったところで、本当の効果は得られないだろうな…とほぼ確信しています。

 上記の立場は、生徒がもともと持っていた実力の上限までならば、ことによると引き出せるかもしれない。しかし、その先の壁にぶつかった時には、「(教師自身のレベル・学んできた道)から引っ張り上げる」という視点がなければいけないでしょう。

 その意味において、ガリレオは堂々と「教師」を名乗り、生徒の実力を自分のレベルに近づけるべく指導を行います。もちろんそう言ったところで、あなたが達意の英語話者となるために respectを持って「教え子」として迎え入れ、持てる力の全てをもって鍛え上げていくことをお約束します。

指導哲学 (3)

3. 初回授業でも「自己紹介」はせず、求めない

「レベルチェックを兼ねた自己紹介」は時間のムダ

 英会話スクールの初回授業でよくあるパターンが、「最初に自己紹介をしていただいて、生徒様の英語レベルをチェック致します」などというもの。しかし、ガリレオ研究室では、このような自己紹介はレベルチェックの材料になどならないと考え、よって初回で自己紹介など求めることはなく、最初から「子音+リズム例文」の音読レッスン・指導に入ります。
(*詳細は「レッスン」のページをご覧ください。)

 生徒からすれば、英語での自己紹介だけは何度もやらされており、それには慣れている。事実、「自己紹介までは何とかいけるんですけど、その後に会話が続かなくって…」という悩みを抱える学習者が後を絶たない。そこまでならある程度自信がある、という場合が多いのだから、自己紹介をもって「レベルチェック」が正確に行えるものではない。

 本当の実力というのは「緊張状態でも出せる力」である。だから例えば英検の二次試験において、面接試験というプレッシャーの中、初見の課題英文に対して質疑応答やスピーチをするというのが「検定=レベルチェック」なのである。長々と自己紹介などをやらせて、「英語で話した実感の持てるレッスン」などという印象操作にいそしんでいる暇はない。

 たった一度しかない、貴重な「初回レッスン」の一分一秒たりとも無駄にしないように、「こんにちは、宜しくお願いします」の次の瞬間から、ガリレオ研究室での学びの根本たる発音の最も基本となる子音と強勢拍リズムを理解・実感できる指導を体感していただきたいと思います。それにより、初回からあなたの英語観が一変することになるでしょう。

教師の名刺は授業

 ましてや、貴重な初回授業の時間で、ガリレオの自己紹介をダラダラと行うつもりは全くありません。教師にとっては、自らが口にする英語と授業内容以上の自己紹介はないものと考えています。もちろん、学習相談・カウンセリングの中では、生徒の相談に応じて参考になるであろう自身の学習経験を惜しみなく紹介いたします。

指導哲学 (4)

4. 教師は忍耐

教師は忍耐

1,000回言い続けて変わり始める

 どんなにやる気のある生徒でも…一度や二度の指導ですんなり使いこなせる用法ばかりではありません。また、頭では理解できても口から出てくる英語がいきなり変わるものでもありません。究極的には「1,000回言い続けて、やっと変わり始める」ものだと思っています。ガリレオ自身、様々な外国語の学習経験を有しているので、「何度も繰り返しているのに、なかなか身につかない」という気持ちは身に染みて理解しているつもりです。

 ですから、安心してたっぷり間違えてください。しっかり染み込むまで様々な角度からたっぷりその場で直し続けますから。